20坪の間取り公開&解説|4人家族が心地よく暮らす平屋の工夫

家づくり・すまい

20坪って狭くないの?と思う方へ

「20坪…4人家族でほんとに住めるかな?」

家づくりを考え始めた頃、わたし自身がそう思っていました。

一般的な新築住宅の延床面積は30〜35坪ほど。20坪と聞くと、「ミニマムすぎて暮らしづらそう」と感じる方もいるかもしれません。

でも、実際にこの家で暮らして4年。狭くて困ったことはほぼありませんでした。

わが家にとって、むしろこのサイズはちょうどよかったと感じています。


この記事では、

• 20坪の間取り図(図解付き)

• 各スペースで工夫したポイント

• 実際に暮らして感じたこと

を紹介します。

コンパクトでも満足できる家づくりのヒントになればうれしいです。


わが家の基本データと家族構成

• 建物:施工面積20坪(延床面積19坪)の平屋

• 家族構成:夫・私・娘2人(6歳・4歳)

• 建築費:土地+建物で約2,500万円

• 間取り:2LDK+ファミリークローゼット付き


【図解】わが家の20坪・間取り図を公開

■ 主な部屋構成


各スペースの工夫ポイントと実例写真

■ LDK(16畳)を広く見せる工夫

キッチンから見たリビングダイニング

限られた広さのLDKは、「色・光・抜け感」を意識して設計しました。

  • 空間を明るく広く見せるため、壁・天井・建具はすべて白に統一。建具も壁に馴染ませて一体感を持たせる
  • 窓は視線が抜ける位置に配置し、空間を広く感じさせる
  • 家具はロータイプ&脚付きを選び、床面が広く見えるように
  • ダイニングには丸テーブルを選ぶことで圧迫感を減らし、テーブルの周りを回遊できるように
リビングから見たダイニングキッチン

数字以上の広がりを感じられる空間になったと思います。


■ 子ども部屋(9畳)

子供部屋入って右側

姉妹の子ども部屋は、あえて仕切らず、2人で使うことを前提に設計 しました。

  • 子どもが小さい頃は1つの部屋として使用し、プライバシーを確保したい年頃になったら家具で仕切って2つの部屋として使用する
  • 窓は高い位置に型ガラスの滑り出し窓を選び、安全性&防犯性UP
  • ドアの色は白にすることで壁に馴染ませ、上吊り引き戸にすることで床にレールを無くしリビングの床と一体感を持たせる
子供部屋入って左側

将来的に子供部屋以外の用途にも使えるよう、シンプルなつくりにしています。


■ 寝室(4.5畳)+クローゼット(0.5畳)

寝室はあえて「寝るだけ」と割り切り、コンパクトにまとめたミニマル設計です。

  • 私が寒がりなので、窓を極力小さくして熱損失を最小限に
  • 加湿器や足元灯を置くため、足元にコンセントを設置

■ 洗面脱衣室+ファミリークローゼット

浴室から見た洗面脱衣室とファミクロ
  • 浴室 → 脱衣所 → ファミクロが一直線につながっており、
  • 脱ぐ → 洗濯 → しまうが最短距離で完結します。

過去最高のスムーズ洗濯動線で、家事ラクに貢献しています!


実際に暮らしてみて感じた「20坪」のメリット・デメリット

メリット

  • 家事動線が短く、移動がとにかくラク
  • 掃除が一瞬で終わる(お掃除ロボットで全体カバー可)
  • 全館空調はなくても、エアコン1台で家全体の温度管理が可能

「無駄に広くなくて、ちょうどいい」ってこういうことだなぁと実感しています。


⚠️ デメリット

  • 収納が限られる
    → だからこそ、持ち物を厳選するようになった
  • 子どもが大きくなったときのプライバシー問題
    → 家具配置や簡易消音装置での工夫を検討中

どちらも工夫次第で、これからもうまく付き合っていけると思います。


 20坪の家を検討している方へ|狭さを生かす暮らしのすすめ

「狭い家=不便」とは限りません。

20坪という限られた空間だからこそ、

必要なモノだけをぎゅっと詰め込んだ、

稼働率100%、どこも無駄のないお家になりました。

小さいけれど、心地いい。

それがわが家の平屋暮らしです。


おわりに|暮らしは「育てていくもの」

家づくりは、完成したら終わりではなく、暮らしのスタート。

住みはじめてから気づくこと、変えたくなることもたくさんありました。

でも大切なのは、「今ある家の魅力を引出しながら、暮らしに楽しみの種をまくこと」。

手をかけ磨かれたお家で、日々を楽しみましょう。

完璧なお家を目指すより、わが家らしさを楽しみながら、これからもこの家と暮らしていきたいです。


📌 この記事がコンパクトハウスに興味を持ってもらう、きっかけになれば幸いです。

インスタグラム(@つのうし)でも暮らしの工夫を発信しています。

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