はじめに:20坪の平屋に4人で暮らしています
こんにちは。つのうしです。
わが家は、夫婦+4歳と6歳の娘、4人家族。
4年前、20坪の平屋を建てました。
「4人家族で20坪!?」と驚かれることもありますが、
わたしたちにとってはこのサイズが、“ちょうどいい”と感じています。
なぜこの家にしたのか、どんな暮らしが実現できたのか。
わが家の選択と、暮らしてみて実感したことを、今日はお話ししたいと思います。
20坪という選択:わが家の家選びの価値観

● 無理のない予算で建てたかった
人生の三大出費と言えば、教育費、住居費、老後生活費。住居費だけに全力投球はできません。
土地代込み2500万円以内で家を建てたかった私達夫婦。希望の土地に予算内で建てるなら、何坪の家になるか工務店の担当さんに計算してもらい、提案された数字が20坪でした。
● ミニマルな暮らしに惹かれていた
使うかわからないモノを置くために、家を広くして余分に家賃を払うくらいなら、いっそモノを減らして家賃を抑えたい。
もともと“持たない暮らし”に興味があり、家もシンプルでコンパクトなほうが暮らしやすいだろうと感じていました。

● 将来のことも考えて
子どもたちが巣立った後、夫婦ふたりで暮らしていくには、広すぎる家は持て余しそうだと思いました。
夫と話し合い、自分達は「子育てできる終の住処」 をテーマに家づくりを進めることにしました。
なぜ“平屋”を選んだのか
● 掃除をラクにしたかった

居心地の良い空間に欠かせないのが清潔感。ラクしてキレイなお家に住むのが夢でした。
バリアフリーの平屋なら、億劫な床掃除もロボット掃除機に家中お任せ!
新居で私は掃除機がけを手放しました。
● 子育てにもぴったり(?)

「あそこも幼稚園?」老人ホームを指差して子どもが言いました。確かに何となく似ているような。
老後に優しい家は、子育てにも向いているに違いない。実際に住んでみると、階段がないので転落の心配がなく、また、どこにいても子どもたちの様子がわかる安心感がありました。
● 老後も安心な暮らし

将来的に足腰が弱くなっても、平屋なら住み続けられる可能性は上がります。リハビリ職の夫は、「この家なら這ってでも暮らせるね」と、気に入っている様子。
バリアフリーな暮らしは、子育て世代にも、老後にもやさしいのは間違い無さそうです。
建ててよかった!わが家が感じる小さな平屋のメリット

●動線がコンパクト
小さなワンフロアの平屋は、全ての動線がコンパクトです。忘れ物はサッと取りに行けますし、どの部屋へのアクセスも”秒“です。
● 冷暖房の効率がいい

空間がコンパクトなので、各部屋のドアを開ければ、エアコン1台で全部屋適温にできます。
賃貸時代よりも居住面積は増えましたが、光熱費は下がりました。
● 掃除・メンテナンスが楽
階段なし、部屋数も最小限。つまり、窓の数やフィルターの数も最小限。だからこそ、掃除のハードルが下がり、自分でお手入れしてみようかなというやる気が保てます。
掃除箇所が少ないというのは、小さな平屋の大きな魅力です。
● 安い
家がコンパクトになれば、建築費もコンパクトに。建物本体価格は諸費用含めて、16174532円。
よく聞かれる質問とその答え
Q.「4人家族で20坪って狭くない?」
→ はい、数字だけ見るとそう思われがちですが、4年住んでみて、今のところ不便を感じることはありません。
むしろ、自分で管理するなら、私はこのサイズがちょうど良かったなと思います(ズボラなので)。
暮らしに必要な機能がギュッとまとまっていて、死蔵スペースもなく、ムダがないことが快感です。
Q.「収納は足りるの?」

→備え付け収納は、2畳のファミリークローゼットと、寝室の小さなクローゼット(約0.5畳)だけ。
夫婦2人で暮らすのに問題はありませんが、家族4人で使うのにはやや足りないかもしれません。
しかし子供はいつか巣立つもの。子供のモノが増えたら、無印良品のユニットシェルフを子供部屋に置いて対応する予定です。

Q.「音やプライバシーは大丈夫?」
→ 距離が近い分、生活音は多少ありますが、わが家にとっては“家族の音”として受け入れているような(慣れの問題?)。

我が家は全ての部屋がリビングに面しているので、リビングの音は各部屋に漏れます。
ですので、夜、子ども達が寝た後、リビングにいる人は静かにしなければならない、早起きさんは5時半までは静かに行動する、という暗黙の了解があります、笑
わが家の選択から伝えたいこと

理想の家を考える時、広さや機能も大事ですが、「どんな暮らしをしたいか」がいちばん大事だと思います。
“一般的な正解”より、“自分たちの納得”を大切にした家づくり。
それが、わが家の結論でした。
最後に:これから家を建てる人へ

「小さいお家も、悪くないかも」
そんなふうに思ってもらえるきっかけになれば嬉しいです。
家づくりは、限られた時間の中で、たくさんのことを決めなければなりません。色々迷われるかもしれませんが、「誰が主役で暮らす家なのか」を、どうか大切にしてください。
わが家の体験が、どこかのご家族のヒントになりますように。