専業主婦の私が「家を買う」と決めるまでに感じた不安
「本当にわが家が住宅ローンを組んで大丈夫かな?」
「もしものとき、専業主婦の私はどうすればいい?」
共働き家庭じゃないと新築なんてムリだろう…、そんな思い込みから、わが家は長らく“賃貸派”でした。
でもある日、家を建てた友人にこう言われました。
「旦那さんの収入の範囲内でローンを組めばいいじゃない?」
その言葉がきっかけで、試しに今後50年間賃貸で暮らした場合の住居費を試算してみたところ、総額は約4,000万円弱になることが判明。
「この予算内で、もっと満足できる家に住めないだろうか?」と、家づくりという夢が私の中に芽生えました。
それから何度も夫婦で話し合い、「無理のない暮らし」を軸に家づくりを検討。
この記事では、専業主婦である私が、夫一馬力で住宅ローンを組んだリアルな経験と不安、安心して暮らすための工夫についてまとめています。
夫の収入だけで住宅ローン審査に挑戦した体験談
住宅ローンの申請は、夫の収入だけで行いました。
一馬力でローンを組むため、なるべく借入額が少なくなるように、頭金はある程度入れることにしました。
わが家は工務店から紹介された銀行のほかに、複数の金融機関を比較検討。
なるべく固定期間が長く、金利が安い金融機関を探しました。
※住宅ローンの金利タイプについては、関連記事もご覧ください。
最終的に選んだのは、JA(農協)住宅ローン。
決め手は、金利1%で固定期間20年を選べた安心感でした。
最初、固定金利を選ぶ私達に、営業マンは「皆さん変動金利選ばれますが、いいですか?」と確認されました。でも、金利が上昇し始めている今、超低金利時代にあえて固定金利を選んだことは、わが家に合っていたと感じています。
この経験から学んだのは、住宅ローンは周りに「流されて選ぶ」のではなく、自分たちで調べて納得して決めることが大切ということ。変動金利は金利が安くて魅力的ですが、金利の上昇に対応できる家計であることが必要です。

無理のない返済計画こそ、わが家の家づくりの軸だった
住宅ローンで大切にしたのは、「今の暮らしの延長で返せること」。
わが家は、「もしこのまま賃貸に住み続けたらかかる住居費」と同じくらいの返済額を目安に、家づくりの予算を決めました。
家づくりに夢を詰め込みすぎると、ローン返済に追われる日々になりかねません。
ピカピカのお家に住んでいても、毎日もやし生活…なんてことは避けたかったのです。

家に合わせて暮らすのではなく、暮らしに合わせた家を建てること。
広さや豪華な設備よりも、賃貸の家賃並みの返済で、賃貸より満足して暮らせる家を目指しました。
ある意味、この家は、私達にとって「理想の賃貸」と言ってもいいかもしれません。
専業主婦だからこそ感じた不安と、安心して暮らすための工夫
住宅ローンを組んでから、私が向き合ったのは「収入がない私に何ができるか」という不安でした。
- 夫に万が一のことがあったら?
- 最低限必要な生命保険の金額って?
- 教育費や老後資金、家の修繕費は…?
- そもそも将来の年金額はいくら?
知らないことばかりだったので、ひとつひとつ調べて、ノートに書き出していきました。
「不安」は、見える化することでずいぶん小さくなりました。

わが家で取り組んでいる工夫は、次の3つです:
- 年間収支を見える化
- 食費・日用品などの予算管理
- 教育費・老後資金のために長期投資を継続
専業主婦であっても、お金の出口を管理することは家計を支える大事な仕事。
家族が安心して暮らせるように、日々家計管理と向き合っています。
住宅ローンを組んで4年。今の暮らしに思うこと

わが家が住宅ローンを組んでから、4年が経ちました。
返済はまだまだ続きますが、「家計が苦しい」と感じることはほとんどありません。
派手な暮らしではないけれど、自分たちらしい“ちょうどいい暮らし”ができていると思います。
住宅ローンは、収入がひとつでも組めます。
そして専業主婦でも、家計を支える方法はたくさんあると、今は自信を持って言えます。
現在は、投資で少しずつ将来資金を積み立て中。
外で働けなくても、
- 老後の生活費
- 子どもの大学費用
- 家の修繕費
こうしたお金を「確実に積み上げている」という意識が、心の支えと安心感になっています。
まとめ|収入がひとつでも、家は買える。大切なのは“暮らしに合った家づくり”
住宅ローンは、人生の中でも大きな決断のひとつ。
わが家は「一馬力の収入で、どんな暮らしができるか?」をとことん話し合ってから購入を決めました。
無理のない金額で住宅ローンを組み、身の丈に合った暮らしを大切にしている今。
不安をゼロにすることはできなくても、向き合って乗り越える方法はあります。
同じように悩む専業主婦の方へ。
「専業主婦でも、夫一馬力でも、住宅ローンは現実的に組めます」
そんな想いが、少しでも届けばうれしいです。