【夫婦2人の老後の生活費はいくら?】地方×小さな家のリアルをシミュレーション

家とお金のこと

はじめに

「老後の生活費って、いったい毎月いくらかかるんだろう?」「年金だけで足りるのかな?」そんな不安を感じている方も多いと思います。

老後の平均的な生活費は、夫婦世帯で月約27万円と言われています。でも、実際に自分達はいくら必要なのでしょうか?

老後の生活費をリアルに把握しておくことは、安心して暮らすための第一歩。将来の老後資金を考えるうえで、避けて通れないテーマです。

そこで今回は、20坪の小さな平屋で暮らすわが家の老後生活費をシミュレーションしてみました。

持ち家・地方・夫婦2人暮らしという現実的な条件で、老後にかかる費用を具体的に計算しています。

関連記事: 【専業主婦の年金】将来いくらもらえる?国民年金だけの受給額と注意点 / 【夫会社員+妻専業主婦】老後にもらえる年金はいくら?受給額シミュレーションと計算方法


老後の生活費に含まれるもの|現役時代との違いは?

老後の家計は、現役時代と比べて支出の性質が変わります。教育費や住宅ローンがなくなる一方、医療費や介護保険料などの公的支出は増えることが多いです。まずは老後の生活費に含まれる主な項目を確認しましょう。

■ 基本生活費(毎月発生する支出)

  • 住居費:持ち家なら住宅ローン完済後の負担は小さめ。賃貸なら家賃がかかります。
  • 食費:自炊中心か外食中心かで差が出ます。
  • 光熱費:電気・ガス・水道。家の広さや地域で変化します。
  • 通信費:スマホ・インターネット。格安SIMで節約可能。
  • 日用品:洗剤やトイレットペーパーなどの消耗品。

■ 維持・移動にかかる費用

  • 車の維持費:地方では車が必須。ガソリン・保険・自動車税・車検費用など。
  • 住宅の維持費:火災地震保険や修繕・家電の買い替え費用。

■ 社会保険・税金・医療関係

  • 国民健康保険料/後期高齢者医療保険料
  • 介護保険料
  • 住民税・所得税・固定資産税
  • 医療費(通院・薬代)
  • 必要に応じて生命保険料など

詳しくはこちらもどうぞ:【老後の税金と保険料】年金から引かれるものと手取り額のリアル

■ 交際・娯楽・その他

  • 子ども家族や友人との交際費
  • 趣味や旅行などの娯楽費
  • 孫へのプレゼントやお祝い

シミュレーション前提|わが家の条件

今回の試算は以下の条件で行っています。地域や住まい方によって必要額は大きく変わりますので、ご自身の条件に置き換えてみてください。

  • 地方暮らし
  • 20坪の平屋(64歳で住宅ローン完済予定)
  • 子ども2人は独立済み、夫婦2人暮らし
  • 車1台所有
  • 外食は月1〜2回、旅行は年1〜2回

老後の生活費は、現役時代の生活費をもとに試算しました▶︎【年間生活費330万円】無理せず楽しむ、4人家族・小さな家のちょうどいい暮らし(内訳つき)


【試算結果】わが家の老後の生活費は17万円(夫婦2人)

結論:我が家は夫婦2人で月約17万円あればゆるやかに暮らせる想定です。


支出項目ごとの考え方とリアルな内訳

🍳食費・日用品(約5万円/月)

現在は4人家族で月5万円のやりくり。子どもが独立すれば食費は自然に減りますが、夫婦での「美味しい食事」は生活の楽しみの一つ。無理に削らず現状を維持する前提で試算しています。

💡光熱費(約2.5万円/月)

20坪の平屋+オール電化で、わが家の光熱費は水道代込みで年平均30万円程度です。季節変動はありますが、年間で見るとこの水準を想定しています。

参考:【20坪の家の光熱費はいくら?】月ごとのリアルと17坪賃貸との比較も公開!

📱通信費(8,800円/月)

内訳:インターネット 5,720円/月、スマホ2台(格安SIM)3,080円/月。格安プランを活用して通信費を抑えています。

🚗車関係(約2.2万円/月)

  • ガソリン:10,000円/月
  • 任意保険:月4,166円(年5万円)
  • 自動車税:月3,300円(年39,600円)
  • 車検:月4,583円(2年で11万円)

地方暮らしでは車が必須ですが、1台を長く大切に使う想定で費用を計算しています。

🏥医療費(約1.5万円/月)

加齢に伴い医療費は増えるため、通院や薬代を含め年間18万円程度を想定しています。

🛡️保険料・税金(約1.4万円/月)

国保・介護保険・火災地震保険・固定資産税などを合計しています。わが家は非課税世帯を想定しているため、住民税・所得税は0円としています(※所得状況により変動します)。

🏖️交際・娯楽・その他(約3万円/月)

テニス年会費:15,000円/年、旅行費:年10万円、外食・交際費:月2万円。無理のない範囲で「楽しむ費用」を確保しています。


まとめ|老後の生活費は“住まいと暮らし方”で変わる

現在の我が家の年間生活費は約330万円(月換算27.5万円)。老後は教育費と住宅ローンがなくなるため、月に約10万円ほど支出が減る見込みです。

住宅ローンを早めに完済することは老後の安心につながります。持ち家は修繕費がかかりますが、65歳までに必要な修繕費を備えておけば、老後の負担を抑えられます。

老後の生活費を具体的にシミュレーションしておくと、必要な老後資金がリアルに見えてきます。「なんとなく不安」だった未来も、数字で把握すれば前向きに今を楽しめます。


関連記事でさらに理解を深める:

(この記事は家計の実例をもとにした試算です。年金受給額や保険料は居住地や所得によって異なります。正確な金額を知りたい方は、市区町村の窓口や年金事務所で確認してください。)

タイトルとURLをコピーしました